公開日:2021-09-24

さいたま市浦和で経理のお悩みについてご相談を承っております、大宮・浦和経理お悩み相談室です。

最近よく耳にする「IT導入補助金」。補助金というと申請が難しそうですが、うまく活用して業務のIT化に取り組まれたお客様の例をご紹介します。

IT導入補助金を申請することにした理由

お客様は管工事業を営む会社で、売上を順調に伸ばしておられましたが、社長のお悩みは、実は粗利がよくつかめないことでした。

会計事務所の勧めで、毎月在庫を調べて会計に入力するようにしましたが、やはり粗利は額も率も月ごとに大きく変動するので、なかなか先も読めません。

その原因は、粗利の違う2つの売上が混在していたことでした。

事業は管工事業ですが、売上の中には工事部分と、設備の代金部分が混在しています。

工事の粗利は30%ほどですが、設備代金は物販なので粗利は3%~5%程度。

売上のうち設備代金がかなり大きくなる場合もありました。

また設備の在庫金額は出せますが、工事の仕掛となると、いろいろ試行錯誤をしたもののうまく算定できませんでした。

ソフト導入でIT化を進めることに

今後事業を伸ばしていくにも、これでは計画も立てにくく、安心して経営できません。

そこで社長は一念発起、工事管理ソフトの導入を決心されました。

業務の特殊性もあるので、カスタマイズも必要です。知り合いのSEにも相談してみましたが、結局、IT導入支援事業者である専門業者に発注することにしました。

IT導入補助金にはいろいろな型や枠があり、自社で対応するのはなかなか難しいのが実情です。

今回はミロク情報サービスがソフトの選定、カスタマイズのプランニング、申請手続きまでトータルでサポート、初めての申請で見事補助金を受けることができました。

今回の導入総額は約450万円。その1/3を補助金で賄うことができました。

勤怠管理ソフトも合せて導入して、給与計算もIT化

今回申請したIT導入補助金は比較的金額が大きいB類型で、複数の業務プロセスを担うソフト導入である必要もあったので、これを機に勤怠管理ソフトも合せて導入することにしました。

5人程だった従業員も今では倍に増え、パートも数人採用して給与計算にもボリュームが出てきていました。

そこでパートの給与計算もしやすいように、勤怠と給与計算が連動するソフトを選択、各自がICカードで打刻して勤怠も自動集計されるソフトにしたおかげで、思いがけず給与計算の手間も時間も大幅に削減できました。

経理担当や総務担当にもとても喜ばれています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介したお客様は、社長が思い切って一歩踏み出されたことで、いろいろな懸案が一気に解決に向かいました。しかもIT導入補助金の活用で費用負担も軽くできました。

会社によって必要なIT化は様々。

IT導入補助金にはもっと少額ソフト対象の申請区分もあります。

ソフトのこと補助金のこと、どちらもわからないことが多いですから、初めから専門家の力を借りるのが成功への近道でしょう。

自社の現状を相談すればベストな組み合わせの提案で、導入についても手厚くサポートが受けられます。

IT導入補助金は期ごとに締切がありますが、デジタル庁が創設される時代、おそらく今後も継続していく可能性が高いでしょう。

せっかくの制度、活用できれば費用のハードルもぐっと下がります。業務のIT化で経営の見える化、効率化を進め、ぜひ攻めの経営に生かしてください。

どこに相談したらいいかわからない、ということでしたら、当相談所もお手伝いができます。

どうぞ、お気軽にご相談ください。

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